おすすめボードゲーム「赤ずきんは眠らない」

赤ずきんは眠らない

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自分はどんなボードゲームが好きなのか?という原点に立ち返った時、思い浮かぶゲームのひとつがこの「赤ずきんは眠らない」というゲームです。始めてプレイした時ひどく衝撃を受けた記憶があります。コンポーネント、ルール、デザインとどれをとっても無駄がなく完成されたゲームでした。そしてそれが同人ゲームであることもまた驚きでした。

どのようなゲームなのか?

『赤ずきんは眠らない』は、各自が自分の行動として選んだのは〈眠らずに狼に備える〉か〈眠って得点を取る〉かのどちらなのかを狼役の1人が心理を読んで予想し、無防備だと思う1人を指名して襲うゲームです。

赤ずきんは眠らない|ボードゲームルール紹介

おおざっぱに言ってしまうと『0』か『1』かの読みあいゲームです。ただそれだけで基本的にこのゲームの本質は表現できます。この要素を含む類似のゲームは「ごきぶりポーカー」でしょうか。少々ロジックは複雑になりますが「スカル」なんかも本質的には同じだと思います。

突き詰めるとただの2択当てゲームです。じゃんけんにもなってません。究極のところ50%の運ゲーとも言えるでしょう。そういう表現にすると「そんなのクソゲーじゃないか」と思ってしまいます。しかし、このゲームは面白い。このゲームの面白さは一体どこにあるのでしょうか。

読みあいに隠された揺れる50%

このゲームは「寝ているか」「罠を張っているか」の二択ゲームです。これ自体は純粋に50%で当たる運ゲーでしかありません。但し、ここに以下の要素が混じってきます。

  • プレイヤーの性格
  • 現在の点数状況
  • プレイヤーの役職
  • ブラフ
  • 表情
  • それまでのプレイ

そのプレイヤーは積極的なのか消極的なのか、現在このプレイヤーは大量点を持っているから無理はしないだろう、このプレイヤーは子豚なので強気に来るかもしれない、寝ていると口では言っているが嘘だろう、目を合わせないから寝ているかな、ここまでずっと罠を張っているからそろそろ寝ているかもしれない。といった思考がぐるぐるとまわり50%の確率が揺らぎ始めます。これを自分は「予想のブラウン運動」や「読みのバイアス」と呼んでいます。このめまぐるしく揺れる思考が快感を生み出します。そしてその快感がこのゲームへとプレイヤーを引きずりこんで行くのです。

戦略性とゲームの面白さについて

このゲームに戦略性がないかといわれると、そんなことはないと思いますが二択の読みあいについて言えばどんなに思考したところで結局は運になります。しかしいろんな思考が廻った末、その二択の結果については戦略の結果であると錯覚します。「こういうロジックで彼は罠を張ったのだろう。自分はそれを読み切れなかった。」「そういう意図を読まれて逆に彼はこうしたのだろう。」などと、さも運ではなく実力による結果であるかのように感じてしまうのです。これについては下記記事に詳しく述べられています。

サイト運営者の趣味の情報をまとめています。主にボードゲーム関係とか。

「ごきぶりポーカー」は非常に面白い立ち位置のゲームだと思う。あれは一見、相手が嘘をついているかどうかが50%の確率でしか分からない、つまり手がかりなど無い、純粋な運ゲーのように見える。そして事実、大まかに言ってその通り、運ゲーなのであるが、プレイヤーはそうは感じない、というのがミソなのだ。

そう、運ゲーであったとしてもそこに戦略があるかのように錯覚し運ゲーであるとプレイヤーが感じなければ十分に面白いゲームとなるわけです。このことは自分のゲームに対する考え方に大きく影響を与えるような発見でした。

ボードゲームは人と遊ぶから面白い

このゲームから言える結論はこれに尽きるような気がします。このゲームをコンピューターとプレイしたとしても面白さは見いだせないでしょう。人と遊ぶからこそボードゲームは面白い。人とプレイすることによって生み出される面白さを最大限に引き出したボードゲームが大好きです。逆にとると、プログラム化しても面白いボードゲームは自分の求めるものとはベクトルが違うのかもしれません。

とにかくそういったボードゲームの本質を考えさせてくれるような内容を極々限られたシンプルな構成の中に詰め込んだこの「赤ずきんは眠らない」というゲームはほんと素晴らしいの一言に尽きます。未プレイの方は是非一度遊んでみて欲しいと思います。

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