マケドニア将棋の分析

アナログ・ゲーム・スタディーズ(略称:AGS)の旧サイトです。アーカイブ目的で残してあります。新規記事についてはをご覧ください。

先日、漫画「ヒストリエ」の発売に付随して「マケドニア将棋」の事に触れました。ヒストリエの作者が考案したオリジナルのアブストラクトゲームです。ふと、このゲームの評価はどんなものなのかということが気になり調べていたところ、上記の記事を見つけました。アナログゲーム会の大御所である草場純さんの見解が載っており非常に興味深かったので紹介いたします。

 あまり知られていないことではあるが、一般に「自明でない将棋系ゲームは成立する」という命題があり、証明されている訳ではないが、まず正しいと言ってよい。
この命題をおおざっぱに言い換えれば、「将棋やチェスや象棋のようなゲームを作れば、大概そこそこのゲームになる。」という身も蓋もない意味となる。

まじですか!?

アブストラクトなゲームを作ることはとんでもない危険性をはらんでいたり、気の遠くなるような検討が必要になるのではないかと考え今まで自作することを避けてきてました。しかしながら将棋系のゲームについては「とりあえず適当に作ってもそこそこのゲームができてしまう」とのことらしい。うーむぅ……

 ではマケドニア将棋は、(小道具としてではなく)将棋類としてはどうなのだろうか。
結論から言えば、それなりに遊べるが、終局は冗長である。

取った駒を敵陣に張れないことや王が詰んでも王子へ逃げることが可能なためと言われている。たしかにそうだ。冗長にならないわけがない。但し、作中のエウメネスはこの将棋を流行らせて敵国のヘッドの時間を奪いたいと考えているので「冗長であることはむしろ必然」と言える。どこまで作者の狙い通りなのか分からないが、思わず唸ってしまう。

まとめると、将棋系ゲームは適当に作ってもそこそこのものになる。マケドニア将棋は十分楽しめるものであるが収束性が悪い。しかし、それは作者の意図通りである。面白いかどうかで言えば、たぶんヒストリエを知らない人には響かないだろうという感じかな。

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